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    神奈川県川崎市中原区上新城2-11-25 セシーズイシイ5 3階
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内科

内科とは

内科画像

発症部位や症状の程度に関係なく、体全体の症状を幅広く診療していきます。風邪をひいた、お腹が痛い、嘔吐や吐き気、下痢、咳や呼吸困難、胸が締め付けられるように痛いなど、呼吸器(咽頭、気管支、肺など)、消化器(食道や胃、大腸など)、循環器(血圧や動脈硬化、心臓、不整脈など)、特定の器官を対象にすることなく、患者様が異常を訴えている部分などを中心に診察、検査、治療を行っていきます。

なお消化器系の病気が疑われ、当医師が必要と判断した場合は、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)を使用するなど、詳細な検査を行うことも可能です。

また原因が特定できない体調不良で、どの診療科に行けばよいかわからないという場合も当クリニックをご受診ください。内科は適切とされる診療科を案内する役割も担っています。その際は、患者様を注意深く観察し、訴えをじっくりとお聞きし、血液検査や一般検査を行うこともあります。その結果、入院加療や高度医療機器による検査や治療を要すると医師が判断した場合は、総合病院や専門の医療機関をご紹介いたします。

このほか、長期に渡って治療や管理が必要とされる慢性疾患についても内科での対応となります。具体的には、日頃の不摂生な習慣(肥満、過食、運動不足、喫煙、多量の飲酒、ストレス など)がきっかけとなって生じる生活習慣病をはじめ、アレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症 など)、慢性頭痛や慢性貧血、腰痛が長引いている、眠れないといったものです。心当たりのある方は、お気軽にご受診ください。

内科で患者様が訴える主な症状(例)

  • 発熱※来院前にお電話にてご相談ください
  • 咳、鼻水、喉の痛み
  • お腹の調子が悪い(腹痛、便秘、下痢など)
  • お腹が張る
  • 吐き気、嘔吐
  • 胸やけ
  • 食欲不振
  • 胸痛、胸部圧迫感
  • 頭痛
  • 立ちくらみ
  • 動悸
  • 息切れ
  • むくみ
  • 喉の渇き
  • 尿の異常(出にくい、近い、血が混じるなど)
  • 発疹
  • 疲労感
  • 急な体重の増減 など
  • 肝機能異常
  • 血圧が高い
  • コレステロール異常
  • 痛風発作

一般内科で扱う主な疾患

など

内科でよくみられる疾患

風邪(感冒)

風邪とは

空気の通り道である気道(鼻や口から肺に至るまでの管)のうち、主に上気道(声門より上の部分)で炎症が起きている場合を一般的には風邪と言います(感冒や普通感冒と呼ばれることもあります)。主な症状は、発熱、咳、鼻水、くしゃみといったものです。多くは、これといった治療をしなくても発症後1週間程度で治まるようになりますが、場合によっては一ヵ月など長期に渡って、肺炎を併発するケースもありますので注意が必要です。

発症の原因については、細菌やウイルスが挙げられますが大半はウイルスによる感染です。一口に風邪を引き起こすウイルスと言いましても、その数は200種類以上あるとされていますが、代表的なものとして、ライノウイルス、RSウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなどがあります。ただこれらのウイルスというのは体内に侵入したとしても、人が本来持っている免疫力によって排除されます。ただ、過度なストレス、睡眠不足、生活の乱れといったことから免疫力が弱まっていると上記のウイルスなどに感染しやすくなって、風邪を発症するようになります。このほか、手洗いを怠る、乾燥しやすい場所に長時間いる、鼻の中を指でいじるという行動や環境下にいることが発症を招くこともあります。

検査について

風邪の症状で来院された患者様にはまず問診にて症状の確認を行います。次に診察では、口腔内(口の中)を診て、喉や扁桃腺の腫れの確認をはじめ、頸部の触診(耳下腺やリンパ腺などの腫れやしこりの確認)、肺の聴診などを行っていきます。なお診察の結果、症状の悪化がみられるとか、インフルエンザが疑われる場合には、血液検査やインフルエンザ迅速テストを行うほか、発熱や咳が長引いている場合は、胸部レントゲン撮影を行うこともあります。

治療について

風邪には特効薬というものがありません。基本的には、症状を抑える対症療法が中心となります。具体的には、発熱が続いていれば解熱剤、鼻水・鼻づまりには抗ヒスタミン薬、咳に対しては鎮咳薬、痰が続く場合には去痰薬、喉の腫れには、うがい薬やトローチ、頭痛や関節痛がみられていれば漢方薬や鎮痛剤を使用していきます。

また風邪を早く治すための対策としては、手洗い・うがい、マスクの着用に努めるようにしてください。このほか、休養を十分にとる、水分補給をこまめに行う、食事をバランスよくしっかりとる、体を温めるといったことも大切です。

インフルエンザ

インフルエンザとは

流行性感冒とも呼ばれるもので、インフルエンザウイルスが原因の感染症です。発症によって、上気道(鼻から咽頭の間)に炎症、高熱、筋肉痛や関節の痛み、頭痛などの症状がみられるようになります。同ウイルスには、A型、B型、C型の3つのタイプがあって、それらから変異種や亜種が派生するなどします。ちなみにA型は爆発的な流行が起きやすく、亜種もたくさんあります。B型はある程度流行するとされ、C型は流行することがほぼないと言われています。乾燥、低温といった環境下が同ウイルスをより活性化させるので、日本では毎年冬の季節(12月~翌3月頃)に流行します。

感染経路の大半は、接触感染や飛沫感染によるもので、感染力が強いのも特徴です。感染後は1~2日程度の潜伏期間を経てから発症し、発熱や寒気に見舞われるほか、頭痛、咳、鼻水、喉の痛みなどの症状がみられます。そのため風邪とよく間違われやすいのですが、インフルエンザの場合は全身症状として、強い倦怠感や関節・筋肉の痛み、食欲不振がみられるほか、発熱にしても38℃以上の高熱のケースが多いので、このような症状があれば、インフルエンザを疑うようにしてください。

検査について

インフルエンザが疑われる場合、診断をつけるための検査キットを使用します。これは、鼻やのどに綿棒を挿入して、その際にぬぐい液を採取し、これを検体処理液に浸すことで感染の有無が判明するというものです。結果については10分程度で判明します。陽性反応が確認されるとインフルエンザウイルスに感染しているということになります。

治療について

発症してから48時間以内ということであれば、内服薬のタミフル、吸入薬のイナビルやリレンザといった薬物療法を使用していきます。なおインフルエンザウイルスは、発症後3日を過ぎたあたりから減少していきます。学校や職場復帰に関してですが、学校保健法ではインフルエンザに罹患してから5日後、もしくは解熱から2日後までは出席停止と定義されています。職場では、このような決まりはありませんが、復帰のタイミングは学校保健法に準じて倣う企業が多いです。

花粉症

花粉症とは

主に花粉が原因となって発症するアレルギー症状を総称して花粉症と言いますが、広義の意味としてハウスダスト(ホコリ、ダニの死骸やフン、ペットの毛、カビ など)によるアレルギー症状も含まれることがあります。

発症のメカニズムですが、植物の花粉(スギ、ヒノキ など)がアレルゲン(抗原:アレルギーを引き起こす原因となる物質)という方の目や鼻の粘膜に(花粉が)入り込むことで、アレルギー症状を引き起こすようになります。花粉症では、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎と目がかゆくなる、涙が止まらないなどのアレルギー性結膜炎の症状がみられます。このほかにも喉にかゆみや違和感、皮膚が荒れる、倦怠感や頭痛などが起きることもあります。

多くの方は、最初は風邪と勘違いすることが多いですが、長くても一週間程度で治まる風邪に対し、花粉症は鼻症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり 等)などが長期的に続き、発熱がみられることはほぼありません。そのため発熱もなく風邪の症状が長く続くという場合は、花粉症が疑われます。

検査について

少量の血液を採取し、何に対するアレルギー症状なのかを調べる(花粉、ハウスダスト、食物、化学物質 など)血液検査(特異的IgE抗体検査)を行っていきます。また血液中に含まれるIgE抗体の量を調べることで、もともとアレルギー体質であるかどうかを調べる検査(非特異的IgE抗体)というのもあります。

治療について

花粉症の治療は、主に対症療法となります。この場合、薬物療法として抗アレルギー薬の内服が中心となりますが、鼻や目の症状が強く出ているのであれば、点鼻薬や点眼薬も併用していきます。なお抗アレルギー薬には、副作用として眠気が現れることがあります。そのため車の運転をする仕事をしている方などは、一度医師にご相談ください。

なお花粉症の患者様につきましては、原因となる花粉が飛ぶとされる2週間程度前から抗アレルギー薬などを使用し、症状をできるだけ軽減させる初期療法が認められています。毎年、スギやヒノキなど植物の花粉に悩まされているという方にお勧めです。

片頭痛

片頭痛とは

頭痛には、頭痛そのものが病気とされる一次性頭痛と、ある病気(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の脳血管障害、脳腫瘍、髄膜炎 など)を発症することで起きる頭痛(二次性頭痛)があります。片頭痛は一次性頭痛のひとつで、具体的には脳内にある血管の収縮や拡張、三叉神経が刺激を受けることで起きるとされています。主な症状ですが、脈拍の動きに合わせるかのようにズキズキした痛みが頭の片側、もしくは両側で起きるとされ、ひどい場合は嘔吐や吐き気がみられるようになります。

なお脳内血管が収縮・拡張などする原因というのは現時点ではっきり特定したわけではありませんが、ストレスによって過剰なセロトニンの分泌による脳内血管の収縮と拡張、睡眠時間の取り過ぎによる副交感神経の活発化による脳内血管の拡張のほか、高血圧による血管の拡張といったことが引き金になりやすいとしています。

頻度につきましては、人それぞれ異なるとされ、少ない方では月1~2回、多い方では週1~2回程度で、頭痛が発生してから1~2時間後がピークと言われています。また片頭痛が起きる前兆として、目の前にチカチカした光を感じる(閃輝暗点)、生あくびを何度も繰り返す、むくみ、肩こりといった症状が起きることもあります。

検査について

片頭痛の診断をつけるための検査というものはありません。患者様からの訴えや症状などから診断をつけていきます。また二次性頭痛の可能性を除外するための検査として、CTやMRIを行うこともあります。

治療について

治療は主に薬物療法となります。片頭痛の症状を抑えたい場合に用いられるのは、トリプタン系薬剤、エルゴタミン製剤、NSAIDsなどの薬物になります。片頭痛が慢性化し、あらかじめ発症するのを抑えたいという場合に使用される薬物が、β遮断薬、カルシウム拮抗薬、抗てんかん薬・抗うつ薬などです。

また生活習慣の改善も行うようにしてください。例えば、過剰でも不足でもない睡眠時間の確保、ストレスを溜めない生活を心がける、また血管を拡張させないための対策として、節酒をし、ポリフェノールを含む食品(チョコレート など)は控えるようにします。

緊張型頭痛

緊張型頭痛とは

一次性頭痛のひとつで、デスクワークなど長時間同じ姿勢を取り続けることによる血行障害によって、後頭部や首から肩にかけて筋肉が緊張する、あるいはストレスや眼精疲労が原因で起きるとされる頭痛です。頭が重く感じるほか、締め付けられているような痛みに襲われます。頭痛以外にも首や肩のこり、めまい(立ちくらみ)なども現れます。

緊張型頭痛は一度発症すると数時間から数日間程度は痛みが続くとされ、日頃の運動不足も関係していると言われています。中高年世代に発症しやすいのも特徴で、不安や緊張状態が続いていると起きやすくなります。

検査について

基本的に緊張型頭痛の有無を判定するための検査はありません。問診をすることで診断をつけていきます。また二次性頭痛の可能性が考えられる場合はCTやMRIによる検査をすることがあります。その場合は、同検査が行える医療機関を紹介いたします。

治療について

主に対症療法となります。患者様が訴える症状の程度に合わせて、鎮痛薬や筋弛緩薬、あるいは抗不安薬を処方し、首や肩の筋肉のこり、精神的な緊張状態というのを解きほぐし、頭痛などの症状を改善していきます。

また同頭痛の予防対策として、適度に運動する(日常的なストレッチ など)、ストレスの原因を取り除く、溜めないといったことも大切です。このほか、こりなどを感じる部分をホットパックなどで温めて血行を促進させて筋肉の緊張をほぐす、自分に合うとされる寝具(枕など)に変更するというだけでも改善効果がみられることもあります。

咳とは

咳はむせ込んでいる状態のことで、そもそも喉や気管に侵入しようとするウイルスや細菌などの異物を排除するために行う体の防衛反応でもあります。正式には咳嗽反射と呼ばれ、感染症に罹患する、アレルギー反応などの一症状としてみられるようになります。この咳が出続けている状態を放置すれば、気管支ぜんそくなど別の病気を併発させることもあるので注意が必要です。

咳の症状が現れる病気はたくさんあるわけですが、代表的な疾患を挙げると風邪、気管支喘息、急性気管支炎、肺炎、副鼻腔炎、肺がんなどがありますが、ウイルス感染が原因の疾患に対して起きやすいと言われています。

また一口に咳と言いましても、主に3種類あるとされ、よくみられるのが風邪やインフルエンザなど感染症の一症状として現れることが多い急性咳嗽です。この場合の咳は3週間ほどで治まるようになります。また咳が3週間以上続き、8週間未満で治まる場合を遷延性咳嗽、8週間以上続いている咳を慢性咳嗽と言います。なお慢性咳嗽の場合は、感染症以外の原因(咳喘息、アレルギー、胃食道逆流症、結核、COPD など)が考えられます。

このほか咳には、たんが絡むなど湿性のタイプ(ゴホゴホ、ゲホゲホなどの咳)とコンコンと聞こえる乾いた咳のタイプ(乾性)に分けられますが、湿性は、たんと共に異物を体外へ排出させるための防衛反応による咳が多く、上気道に炎症がよくみられます。一方乾性の場合は、肺や気管に炎症が起きていることが多いといわれます。

検査について

まず患者様に咳の状態をお聞きするなど問診をしていきます。内容としては、咳がいつから続いているか、たんの有無、咳の症状が出る時間帯などをお聞きします。その結果、以前から症状があって、重い病気の可能性が考えられる場合は、診断をつけるための検査として、胸部レントゲン検査、スパイロメーターによる肺機能検査などを行っていきます。

治療について

咳の症状を抑えたい場合は、多くは咳止め薬を使用していきます。ただ原因となっている病気によって使用する治療薬が異なることもあります。例えば、インフルエンザの患者様であればタミフルや吸入薬のイナビルを使用します。またマイコプラズマ感染や百日咳を発症していると診断されると、マクロライド系やニューキノロン系の抗生剤による治療となります。なお結核が疑われる場合は、専門の医療機関を紹介いたします。治療をする場合は、抗結核薬を用いることになります。

なお咳の症状を一刻も早く治したくて、市販されている咳止め薬を使用する方もいるかと思いますが、原因が特定できないまま使用したとしても効果が十分でないこともあります。そのため原因不明の咳であれば、まず医療機関を受診し、咳の原因を特定してから適切な治療に臨まれた方が、市販薬を使用するよりも症状を早く改善させる可能性は高いと言えます。

不眠症

不眠症とは

日々の眠りが十分でないと感じられている場合(寝つきが悪い、眠りが浅い、途中で目が覚めてしまう など)は、不眠症の可能性があります。その不十分という定義は、単純に睡眠時間が物差しになることはありません。例え睡眠時間を毎日8時間とっている方であっても睡眠に不満があれば不眠症と診断されます。また逆に毎日5時間程度の睡眠でも本人が眠りに対して問題がなければ、その限りではありません。ちなみに日本人の10人に1人の割合で睡眠に対して悩みがあるとされ、それが積み重なっていくことで、集中力や気分の低下などがみられるようになります。

原因については、不規則な勤務によって生活リズムが乱れている、日々の食生活など生活習慣が影響していることをはじめ、ストレスや緊張など心理面によるもの、地域や住まいといった環境面のほか、加齢や病気など身体面から引き起こされるといったことが挙げられます。

また不眠症と一口に言いましても、主に3つのタイプ(入眠障害、熟眠障害、中途覚醒)に分類されます。入眠障害は床に就いてもなかなか眠りにつくことができない状態(以前よりも寝つくまでに30分以上かかる 等)を言います。ただ一度眠りにつけば、多くは朝までぐっすり眠れます。熟眠障害は、睡眠時間はとっているものの眠りが浅くて熟睡できていないと感じている場合で、日中に眠くなる、集中力に欠くなどの症状がみられます。また中途覚醒は、起床予定時間よりも早く(2時間以上)に目が覚めてしまい、それ以降は眠れなくなります。このタイプは、高齢者、うつ病や不安障害の患者様によくみられやすいという特徴があります。

検査について

不眠症の診断をつけるための検査は行っていません。問診によって判定することが大半です。患者様にみられている症状や訴えなどが診断のポイントとなりますので、些細なことだと思っても現れている症状や感じていることも医師へご相談ください。

治療について

不眠症と診断された患者様には、上記で挙げたそれぞれの不眠症のタイプに合った睡眠薬(作用時間がそれぞれ異なる)を用います。例えば入眠障害の患者様では、スムーズに眠りやすくなる睡眠薬を使用していきます。また中途覚醒や熟眠障害による不眠症の患者様については、中間型や長時間型とされる睡眠薬を使用していきます。服用方法については、必ず医師の指示に従うようにしてください。

のどの痛み

のどの痛みとは

一般的に「のど」と呼ばれるのは、咽頭や喉頭の部分を言います。とくに咽頭は外気に触れやすいことから細菌やウイルスによるダメージを受けやすく、また冬の気候やエアコンの効いた部屋などによる乾燥環境、喫煙やお酒などの嗜好品のほか、花粉症などものどに炎症を起こしやすくするので、そこからのどの痛みを感じることもあります。

のどの痛みや炎症というのは、医学用語で言えば、咽頭炎や扁桃炎ということになるのですが、人によっては、のどの奥にある喉頭蓋という部分が炎症を起こして腫れ、それによって呼吸がしにくくなるほか、発熱や激しい痛みに見舞われる急性喉頭蓋炎、あるいは扁桃腺が炎症を起こし、その周囲に膿の塊が発生し、発熱やあまりの痛さから唾も飲み込めなくなる扁桃周囲膿瘍といった重い病気を発症することもあります。

検査について

のどの痛みを訴えている場合、患者様への問診のほか、のどの状態を直接観察します。また炎症の程度を調べるための血液検査をすることもあります。また医師が詳細な検査が必要と判断した場合は、レントゲン撮影、CT、咽頭ファイバースコープなどを行います。

治療について

治療の中心や薬物療法になります。のどの痛みを抑えたい場合(対症療法)に用いられるのが、ロキソニン、ボルタレン、ブルフェンなどの痛み止めになります。

また、のどの炎症や痛みなどの原因が細菌による感染の場合は、セフェム系(フロモックス)、キロノン系(オゼックス)、マクロライド系(クラリス)の抗菌薬を使用していきます。

痛風

痛風とは

関節に激しい痛みが現れる病気で、患部に風が当たるだけでも痛くなるのではないかという例えから一般的には痛風と呼ばれています。

そもそも痛風は、血液中に含まれる尿酸が過剰になることで発症するのですが、血清尿酸値(血液中に含まれる尿酸の濃度)が7.0 mg/dLを超えていると高尿酸血症と判定されます。尿酸は水に溶けにくい特徴があるのですが、血液中で(尿酸が)増えると尿酸自体が針状の結晶となっていきます。この結晶化した尿酸が関節に溜まるようになると患部に炎症と激痛がみられるようになります(痛風発作)。これを痛風と言います。

関節のある箇所であれば全てに発生する可能性はあるのですが、なかでも足の親指の付け根や足首などでよく起きます。激痛などを放置したとしてもそのうち痛みは和らぐようになります。ただその大半は再発し、繰り返す度にその間隔は短くなっていきます。なお尿酸値が高い状態というのは、痛風だけでなく、腎機能障害、尿路結石などの病気を併発させることもあるので、高尿酸血症と診断されたら、これといった症状がなくても尿酸値を下げる治療を行うようにしてください。

また痛風(高尿酸血症)の発症原因ですが、尿酸の元となるプリン体を多く含む食品(レバー、魚卵、肉類 など)を過剰に摂取する、尿酸値を上昇させるアルコールの飲み過ぎ、脱水(体内の水分量が減ると尿酸値が上昇する)、運動不足やストレスなどが挙げられます。

検査について

血清尿酸値を調べるために行われるのが血液検査です。そして計測の際に7.0 mg/dL以上の数値が確認されると高尿酸血症と判定されます。この場合、いつ痛風を発症してもおかしくない状態でもあるので、速やかに治療を行うようにしてください。

治療について

痛風の治療に関しては、激しい痛みや腫れの症状がみられている場合と痛風を起こす原因でもある高い尿酸値を下げる治療の2つを行う必要があります。

痛風発作を抑える対症療法による治療では、痛み止めの薬として、コルヒチンやNSAIDs、ステロイド薬などが用いられます。また尿酸値を下げる治療では、尿酸が体内で作られるのを抑制する薬(アロプリノール、フェブキソスタット)や、尿と一緒に尿酸を体外へ排出させやすくする薬(ベンズブロマロン、プロベネシド)が使用されます。なお、これらの治療薬は、痛風発作がある間は使用できません。痛みが治まってから始めていきます。このほか、プリン体を多く含む食品(レバー、魚卵、魚の干物、大正エビ など)やお酒を控えるなど食生活の改善をするほか、尿酸値と肥満は関連性があるので、運動による減量にも努めていきます。このように日頃の生活習慣の見直しも大切になります。

喘息(ぜんそく)

喘息とは

空気の通り道である気管は、肺の方にいくと左右に枝分かれしますが、その部分のことを気管支と言います。この気管支に慢性的な炎症が起き、それによって空気の通り道が狭窄し、呼吸がしにくい状態となって、「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」などの呼吸音(喘鳴)がみられるようになります。これを喘息(気管支喘息)と言います。

原因の多くはアレルギー反応ですが、それ以外ということもあります。アレルギーの場合は、ハウスダスト(ダニ、ペットの毛、カビ、細菌 など)や花粉(スギ など)、特定の食べ物などが挙げられます。アレルギー以外では、ストレス、喫煙、風邪をはじめとする感染症などです。

主な症状は、先でも触れた喘鳴ですが、そのほか肩や全身を使って呼吸をしないと苦しい、痰が増えるほか、外的な刺激に対して気管が過敏な状態となっているので、咳が一度出るとなかなか止められず(喘息発作)、呼吸困難から血液中の酸素濃度が低下したことによるチアノーゼ(指先や唇周辺が紫色になる)が引き起こされることもあります。

なお喘息発作については、夜間から明け方にかけて起きやすく、のどに物が詰まっている感覚に陥るようになります。

検査について

診察では問診や聴診のほか、喘息の診断をつけるための検査として、痰検査や血液検査をはじめ、胸部レントゲン撮影や呼吸機能検査などを行い、総合的に判断していきます。

治療について

治療は主に2通りあります。喘息発作を抑える治療としては、気管支拡張薬や痰が切りやすくなる薬(去痰剤)を使用していきます。また、喘息発作を引き起こす原因となる慢性的な気管支の炎症を抑える治療では、吸入ステロイド薬が基本となります。このほか気管支拡張薬も併せて使用していくこともあります。

喘息の治療は、もう治ったと自ら判断して薬物治療を止めてしまうと再び症状が繰り返されることがありますので、必ず医師の指示に従ってください。

貧血

貧血とは

血液の中に含まれるヘモグロビンの量が何らかの原因で減少し、めまい、動悸・息切れ等の症状がみられている状態が貧血です。

そもそもヘモグロビンは、赤血球に含まれるもので、酸素と結合することで、体内に酸素を運搬する役割を担っています。また貧血の症状を訴える患者様は女性が多いのですが、その理由は月経時の出血によるもので、それによって鉄分が不足し、ヘモグロビン減少による鉄欠乏性貧血が起きるとされているためです。

発症の原因ですが、女性であれば、毎月の月経による経血のほか、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科系疾患が原因で月経量過多による鉄欠乏性貧血が多いとされています。ただ上記以外にも食事による鉄分の摂取量が少ない、消化器疾患(胃・十二指腸潰瘍、痔 等)による出血、胃がんなどの手術で胃を一部(幽門部 など)切除したことで鉄分を吸収することが困難になったことで貧血が起きるということもあります。

主な症状ですが、先で挙げた症状(めまい、動悸、息切れ)以外にも、立ちくらみ、倦怠感、食欲不振、頭痛、耳鳴りなど様々ありますので、心当たりがあれば速やかにご受診されるようにしてください。

検査について

貧血が疑われる場合に行われるのが血液検査です。この場合、血液中に含まれる赤血球の数とヘモグロビン量を比較していくわけですが、これによって貧血の種類(小球性低色素性貧血、正球性正色素性貧血、大球性正色素性貧血)を判定していきます。

治療について

多くは不足している鉄分を体内に補給する必要があるので鉄剤を使用します。それによって貧血の症状を改善させていきます。また普段の食生活でも鉄分を多く含む食品を摂取していく必要があるので、医師や管理栄養士などから食事指導も受けるようにしてください。

なお鉄剤を使用しても症状が改善しなければ、何らかの血液疾患を発症している可能性も考えられますので、その際は専門の医療機関を紹介いたします。

対応可能な耳鼻科

対応可能な耳鼻科とは

当院には耳鼻咽喉科はありません。ただ内科は特定の部位にこだわらず内科全般を幅広くみていく診療科でもありますので、耳、鼻、咽頭(のど)の異常についても診察していきます。これらの器官は、全身疾患と関係していることが少なくないので、耳鼻咽喉科のクリニックと、どちらに行けばよいかわからないという場合も遠慮なくご受診ください。

これらの症状がある場合、視覚、嗅覚、聴覚など感覚器の異常や病気の可能性も考えられますが、風邪やインフルエンザ、花粉症などによるアレルギー症状というケースも少なくありません。そのため医師が必要と判断すれば、診断をつけるための検査として、インフルエンザなどの感染症迅速検査キットの使用やアレルギー検査(血液検査)を用いるなどします。

検査の結果、内科でも対応可能な疾患であれば、その疾患に対する治療を行っていきます。また、耳、鼻、のど等で専門的な治療が必要となれば、耳鼻咽喉科のある医療機関を紹介いたします。

はる内視鏡クリニック

044-752-0011

院 長
春山 晋(日本内科学会 認定内科医 / 日本消化器内視鏡学会 認定消化器内視鏡専門医 / 日本消化管学会 胃腸科専門医)
診療内容
内科、消化器内科、胃カメラ、大腸カメラ、健診、人間ドック
住 所
〒211-0045
神奈川県川崎市中原区上新城2-11-25 セシーズイシイ5 3階
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JR南武線「武蔵新城駅」から徒歩1分
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