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〒211-0045
神奈川県川崎市中原区上新城2-11-25 セシーズイシイ5 3階
大腸カメラ
大腸カメラとは
ご希望の方は鎮静剤を使用した苦痛の少ない大腸内視鏡検査を行います。
一般的に大腸カメラと呼ばれる検査機器については、大腸内視鏡(下部消化管内視鏡)が使われていることが大半です。上部消化管内視鏡(胃カメラ)と同様にビデオスコープとビデオシステムの本体に分かれ、スコープの先端には、超小型CCDカメラ、照明、鉗子口などが内蔵されています。
この場合は肛門からスコープを挿入していくことになるのでスコープの直径は約10~12mmとやや太く、またがんなどの病変が疑われる組織があれば鉗子などで採取することも可能ですし、ポリープを発見した場合は、その場で切除することもできます。
なお挿入時は、大腸内視鏡が肛門から逆流していくのと一緒に空気も入るようになるので、お腹が張るなどして苦しい思いをすることも少なくありません。そのため、挿入時は空気の代わりに体内に吸収されやすい炭酸ガスを使用することで、できるだけお腹の張りを軽減する工夫をしております。また、検査の際に苦痛をすくなくするように大腸を折りたたみながらスコープを挿入するように当院では、経験豊富な内視鏡専門医が丁寧に行っております。それでも緊張したり苦痛が出現する方もいらっしゃいますので、鎮静剤も当院では投与し、可能な限りリラックスして受けられる環境を整えています。
大腸内視鏡による検査を受けた方が良いとされる方
- 便潜血検査で陽性の判定を受けた方
- 便に血が混じっている(血便)
- 便通異常(下痢、便秘、残便感、便が細い など)がみられる
- しこりを腹部に感じている
- お腹に違和感がある方
- 以前に大腸ポリープを治療したことがある方
- 家族あるいは親戚が大腸がんに罹患している
- 40歳を過ぎて、これまで一度も大腸内視鏡を受けたことがない など
大腸内視鏡で発見できる主な病気
- 大腸がん
- 大腸粘膜下腫瘍
- 大腸憩室
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
- 大腸ポリープ
- 感染性腸炎 など
検査をする際の注意点
同検査を希望される方については、事前に診察と血液検査(感染症の有無を調べる)を行っていきます。また常用薬のある方は、前もって報告してください。何を服用しているかわからないという場合、お薬手帳をご持参ください。血液をサラサラにする薬(抗凝固薬 など)、糖尿病の薬(インスリン、経口血糖降下薬)などは、休薬が必要となることがあります。
検査前日に関してですが、夕食はとれますが(20時頃まで)、できるだけ消化の良いものにしてください(海藻類、キノコ類、果物類は不可)。水分については、お茶や水であれば、制限はありません。
また検査当日は、朝から絶食し、大腸内視鏡検査が始まる6時間前から、時間をかけて約1.8Lの腸管洗浄液(下剤)を2時間くらいかけてゆっくりと飲んでいきます。その後、排便を繰り返すようになるわけですが、便の色が黄色い透明になると腸の中がきれいになった証でもあるので、検査の準備が完了となります。
検査時の主な流れは、次の通りです。
- 1.鎮静剤を使用
- 検査衣に着替え、検査台で横になります。内視鏡を挿入する前に肛門に麻酔のゼリーを塗ります。
- 2.検査開始
- 内視鏡を肛門から挿入して、仰向けになった状態で希望者には鎮静剤を投与していきます。うとうとした状態になったところで、検査を受けていただきます。
- 3.大腸内を観察
- 大腸内視鏡を医師がハンドリングし、大腸内腔を観察します。その際にがんなどが疑われる場合は組織を一部採取(生検)したり、ポリープを発見した場合は切除を行うこともあります。
- 4.検査終了
- 観察だけなら15~30分程度で終了です。鎮静剤を使用した場合は、院内で30分~1時間程度お休みいただきます。その後医師より検査結果を説明し、必要であればお薬の処方と次回の外来予約を行い、ご帰宅となります。
保険適応料金
大腸カメラ | 1割負担 | 3割負担 |
---|---|---|
検査のみ | 約2,000円 | 約6,000円 |
日帰りポリープ切除 | 7,000~10,000円 | 20,000~30,000円 |
検査が終わってからの注意点
- 検査を終えれば、何の制限もなく食事はできます。ただポリープを切除した場合は、検査後1週間、暴飲暴食や飲酒、運動は控えるようにしてください。
- 検査後半日程度はお腹に空気が溜まっているような違和感を感じることもありますが、特に問題ありません。何回かトイレに行っている間に解消するようになります。
- 検査後は、できるだけ安静に努めるようにしてください